Ruka170cm98F の 知恵ノート

医学部 再受験 理学療法士 などについての知恵ノート集

【15】理学療法士養成校 第③編:臨床実習編

理学療法士養成校

 
 
臨床実習編
 

注意
  • 当方の体験と他の理学療法士(PT)の体験談を総合して記載しています。
  • ただし、当方が学生だったのは15年以上前のことであり古い体験であること、
  • 実習のやり方はどこでもほぼ同じでしょうが、個々の違いがあることをお含み
  • おき下さい。
 
=前書き=
 
タイトルは理学療法士養成校ですが、厳密に言えば、この臨床実習は理学療法士養成校の学内で行われるものではなく、実際に病院などの医療施設へ数週間行って実地訓練をしてくるものです。
pt リハビリ実施中の様子.PNG
単なる病院見学や施設に行ってお年寄りとおしゃべりすることも一応は実習に含まれますが、ここでいう臨床実習とは、評価実習長期実習のことを指すものとします(以下同様)。学校の先生から学ぶのではなく、どこかの病院に実際に数週間行って、そこの現役PTの指導を受けて実際の患者さんを相手にリハビリを学んでいくものです。
同じ学校から同じ施設に同時に2人の学生が評価実習に行くことはありますが、せいぜい2人までです。特に長期実習では1つの施設に1人で行くことが多いです。
他の理学療法士の学校の実習期間と重なっていて、他校から学生が来ていることはあります。
 
わたしの出身校(3年制)では評価実習が2週間、長期実習10週間が2回の、合わせて22週でしたが(これら以外にも半日×18回ぐらいの見学実習・体験実習もありました)、2学年上の先輩方は長期だけで24週(8週×3回)もありました。
現在でも、医学部医学科がある某大学では実習施設に恵まれていることもあって、33週前後も臨床実習がある例外的とも言えるケースはあります。
このように、長い実習は実践的な能力が養われてよいのでしょうが、今は昔に比べると実習期間がやや短縮傾向にあると感じます。
それは、現在あまりにも学生が増えてしまったため、実習先病院には多くの学生を受け入れる余裕がなく、それゆえ実習を長期間実施したくてもなかなか難しい…実はこういった背景もあります。前に解説したことですが、4年制の学校であっても実習期間が有意に長いわけでないのは受け入れ側の事情もあるのです。中には2回の長期実習が各6週間しかない4年制専門学校もありますし、2回が5週の4年制大学もあると聞いています。
8週間の長期実習が3回用意されていて、そのうち2回だけ行くパターンになっている学校もあります。
今は1回の長期実習が6~9週間に設定さているケースが多いようです。
 
なお、わたしが働いていた某県では実習生が多過ぎて、受け入れ可能な病院が不足したため、デイケアセンター(注1)で実習を受けてもらった学生も一部にいました。病院やクリニック等の医療機関以外で実習を受けるのは本来あまり望ましいことではありません。
 
注1:医療機関以外の施設で実習を受ける場合、その実習期間は一定以下の割合でなければならない規定があるようです。pt 3分の2は医療機関で実習を.jpg
 
多くのケースで、3年制の養成校では2年生の、4年制の養成校では3年生の冬頃に短期(2~4週間)の評価実習が行われます。基本的に、ここまでの間に学校にてしっかり評価の勉強をしておきますが、実際には上手くできる学生はあまりいません。あまり心配し過ぎることはありませんが、あまりにも基本的な知識が欠如しており、患者さんの前に出せないような学生だと判断されると、最終学年に上がれずに留年させられる可能性はあります。
 
 
=臨床実習の実際=
 
実習初日は見学だけということはありますが、初日の午後とか遅くとも2日目からは患者さんの評価を始めて下さいと言われます。
学生の実習に同意して下さった患者さんの紹介を受け、自分も自己紹介をして必要な評価を行っていきます。たいていは性格的に気難しい患者さんを避け、学生の実習に協力的な患者さんを受け持たせていただけると思います。
 
実習先病院の教育係の現職PTをスーパーバイザーSV)とかバイザーと呼んでいます。たいていはSVが担当している患者さんを持たせていただけることが多いのですが、たまに適当な患者さんがおらず、他のPTが担当している患者さんを受け持つことはあります。
 
最初のうちはSVなど現役PTが実際にリハビリをしている様子の見学から始まります。SVが実施しているリハビリは何の目的でやっているのかを考えながら見学しましょう。 
pt リハビリ室.jpg
SVの監督のもとで実際の患者さんを相手に学生は評価理学療法評価)を行います。評価後はさらにリハビリ計画を立てて実際にリハビリを行っていきます
 
実習中に貴方の行為により患者さんにもし何かあればSVも貴方の学校も責任の一端を負うことになりますから、貴方が医療事故等を起こさぬようSVは神経を多少ピリピリさせることになるかと思います。
わたし自身も何度がSVを務めましたが、学生が単に現場慣れしていないことと不勉強なこととの違いはすぐに判ります。前者は許せますが、後者の不勉強なことは場合によっては医療事故につながり得ることです。特に “禁忌” についてはよく理解しておく必要があります。
最初から完璧にできる人は誰もいませんし、学生はそもそも不完全に決まっています。ですから、SVは貴方が良くできることを期待していません
ですが、不完全なりにも押さえるべきことは必ず押さえておきましょう
 
実習中は毎日デイリーノートと呼ばれる日誌を書いて、翌朝SVに提出します。
通常は分量に特に制限はありませんが、思ったこと、気付いたこと、調べたことや、疑問や質問などを書きます。それに対するSVの対応はさまざまで、赤ペンでたくさんコメントを書いて返してくれるSVもいれば、ノーコメントで返すSVもいます。
 
評価実習では担当させていただいた患者さんの理学療法評価を行いますが、長期実習ではこれにプラスして前述の通り、理学療法評価に基づいて治療計画の立案もして実際に治療注2も行います。そしてその結果どうなったかを再評価します(評価に始まり評価に終わる…とよく言われます)。これらの一連の評価の結果や考察をレポート(症例報告とか症例レポートと呼ばれます)にまとめます。
症例報告の下書きはSVのチェックを何度も受けて修正を繰り返し、仕上げていきます。そして、実習の最終週に先輩方の前でその発表を行い(症例発表)、その施設での実習を終了します。
pt  症例発表会.JPG
注2:PTが行うリハビリは “治療” と呼ばないことがあります。治療とは医師が行う医療行為であり、医師の処方に従ってPTは理学療法を行うのみだ…とする考えです。しかし、わたしはそういう屁理屈は度外視し、理学療法も治療法の一種であると考えていますので、治療と記載しております。
 
なお、持たせていただける患者さんの数は1~3人、たまたま適当な患者さんが少なかったり実習生が多かったりすると、せいぜい1人ではないかと思います。
その1~3人の患者さんについての症例報告を書きます。昔は成績が良く実力がありそうな学生は厳しいと評判の実習地に投入され、患者さんを4人も持たされて4人分の症例報告をまとめた…こんな同級生もいました。もちろん、今でも患者さんに恵まれ、貴方にもそれなりの実力があると見られれば、3人ぐらい持つことはあると思います。
ところで、実習は学びの機会ですから、持たせていただける患者さんが1人だとしても、それはあくまでも担当症例のことであり、その患者さん以外のリハビリを見学したり、質問したり、許可をもらって評価や簡単なリハビリをさせていただける機会はもちろん与えられます。
 
脳神経外科や整形外科の手術見学の機会もあるかもしれません。
また、実習中盤の、時間的余裕ができた時に作業療法言語療法などのリハビリも半日ぐらいずつ見学させていただけるよう、SVにお願いしてみるのもいいでしょう。
写真.PNG
まとめますと、実習先で行うことは理学療法評価の実施リハビリの実施がメインになります。もちろん、患者さんの話を傾聴することも大切な仕事です。
この他に、カルテ等からの情報収集他職種からの情報収集カンファレンス(症例検討会議)への参加等を行います。特にやることがない時は、見学しているしかありませんが…。
場合によっては、手術見学家屋調査注3への同行訪問リハビリへの同行や、終業時間後の職場勉強会への参加もあるでしょう。附属施設(例えば通所リハビリ等)が法人内にあれば、そういった附属施設の見学もあるかもしれません。
 
なお、雑用も任せられます(仕方がないです)。始業前の準備や終業後の後片付け、清掃、消毒、…等の仕事があります。時間中に手が空いている時はホットパック等の準備や片付け等も手伝いましょう。
 
注3:患者さんが退院後に自宅での生活動作がはたして可能なのかどうか、どんな生活動作が必要になり、そのためにはどんなリハビリが必要になるのか、どんな福祉用具が必要になるのか、家屋改修(手すりの設置や段差の解消など)は必要なのか…等の検討を退院前までにしておくことが、スムーズな退院のために必要です。
そこで、実際に患者さんと共に病院の車で一時帰宅(外出)して家屋の状況を調べることを家屋調査と呼んでいます。もちろん、自宅内での動作の確認も併せて行います(動作確認だけだと、外出訓練と呼んで区別していることが多いです)。
詳しくは別ノート 理学療法士の業務について をご覧下さい。
 
 
=トラブル=
 
SVとの間でトラブルが発生することはあります。
基本的にほとんどの現職PTはいい人ばかりだと思います。しかし、中には変にプライドばかりが高く、不完全な学生の重箱の隅を突いて潰すだけの、残念ながら学生を伸ばさないタイプの指導者もいます。わたしの元勤務先にもそういう輩はいました。滅多にいませんが、こういう指導者に当たったら非常に運が悪かったと思うしかありません。良くも悪しくもこの世界は徒弟制度ですし(医師や看護師の世界もそうです)、実際にPTになったあともしばらくは職場の先輩PTから指導してもらって実力を付けていく世界です。
 
偏屈なSVに当たったら、貴方に非がなくても取り敢えず波風立てずにやり過ごすことをお勧めします。それでも、今後のためにも客観的に学校の先生には報告しておいた方がいいでしょう。学校と実習先とのそれまでの関係(コネ)にもよりますが、実習地は受け入れる立場であり、学校は受け入れをお願いする立場であるということもあり、力関係では学校は実習先にあまり物言いを付けられる立場でないのが実情です(その病院に先輩卒業生が就職している場合ならやや安心でしょう)。
ですが、立場が強い弱い…は本質的な問題ではありません。何らかのトラブルがあれば、今後のためにも学校の先生に報告相談しておくべきだと思います。
 
学生側に非がある場合は厳しく指導されることになります。特に、明らかな非であればかなり厳しく叱責されても仕方がありません。そんなに多くあるわけではないですが、ごくたまにそういう学生に遭遇します。
 
*****
 
30歳男子学生のSVを務めていた女性PTから学生指導のことで相談を受けたことがありました。評価は適当にしかやらないし、指導すると舐めた態度を取るということでした。同僚スタッフからの評判も悪く、病棟看護師からもあいさつがないなどと複数から苦情が付く問題児でした。
SVの女性PTが休みの日にわたしがその学生を担当しましたが、評判通りの学生でした。わたしはその学生にある患者さんの簡易知能評価(長谷川式とかHDS-Rといわれる認知症スクリーニング検査)を行うように指示しました。すると、彼は検査用紙を1枚持って病棟に行ったのです。
 
*改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(A4サイズ1枚)pt 長谷川式簡易知能検査スケール.jpgこのHDS-Rの8番目の項目に「物品記銘」というものがあります。
pt HDSR8.PNG
5つの物品を患者さんに見せたあとに隠し、何があったかを答えてもらうテストです。これらの5つの物品は相互に無関係なものを用意しなければなりません。
写真 (1).PNG
検査を終えて病棟からリハビリ室に帰ってきた彼に尋ねてみました。
・わたし:「長谷川式は問題なくやれたか?」
・実習生:「はい、特に問題ありませんでした。」
・わたし:「そうか。ところで、物品記銘の5つの物品には何を使った?」
・実習生:「はい、あのう、…ボールペンと、…手帳と、…鍵と、…時計を使いました。」
・わたし:「4つか。もうひとつ要るだろ。もうひとつは何を使った?」
・実習生:「…、もうひとつがなかったので、…ボールペンを2本使いました。」
 
わたしは唖然としました。ボールペン2本なんて聞いたことがない。
しかし、同時に、案の定この学生ならそんなもんか…と思いました。
 
・わたし:「長谷川式なんて教科書を見ればやり方が書いてあるだろ。ちゃんとやる気がないならもう何もやらんでいい。おまえ今日は帰れ!」
 
わたしは彼にそう言い、その日はそれ以降の評価もリハビリも一切させませんでした。
評価や手技が上手い下手の次元の話ではありません。緊張感もなく実習を舐めてかかっているとこうなります。普段の素行も非常に悪かったので、合わせ技で実習中止(注4)にしてもいいぐらいの学生でした。
 
物品が5つなければ、5つ集めてから検査をすべきなのです。関連性のない物品を使うことは実習に行くぐらいの学生なら誰でも知っている初級レベルの知識です。検査用紙にも互いに無関係のものを使いなさいと注記があります。
こんなことも遵守できないようでは、何のための実習でしょうか?
わからなければ、教科書を見てからやるべきです。
そして、教科書を見てからやるべきだという慎重さが要求されているのです。
 
こういう学生は何かにつけて手を抜きますし、やり方を守らない者はいずれ事故を起こしかねません。学生のうちからデタラメな評価をして済ましているのなら、実習を受ける意味はありません。
*もっとも、最終的には彼を不合格にはしませんでした。念のため申し添えます。
 
注4:実習の成績(SVが付ける評価)には一般的に{A、B、C、D、保留、不可}があります。
実習中止とは保留か不可の扱いであり、基本的にはその施設における実習は不合格です。
現実的には、もうひとつの実習施設における実習で合格(A~D)が取れれば、“学校が評定する長期実習の単位” としては合格となるケースがあります。つまり、学校が付ける成績は「長期臨床実習」が総合評価としての「合」か「否」のいずれか…ということです(ただし、どこの学校でもこのようなシステムであるという100%の保証はいたしかねます)。
片方が合格なら合格だ…と油断する学生も出てくることが考えられるため、このような内情は通常公表されることはありません。
いずれにせよ、貴方が不幸にも最初の実習で保留や不可になってしまった場合でも、腐らずに残りの実習には全力で取り組んでいただきたいと思います。
 
 
=クレーム=
 
実習前までに基本的な知識を付けておき、実習地では患者さんにもPTやOTにも病棟看護師さんにもキチンとあいさつをする謙虚な態度で臨む…最低限これはしましょう。
臨床実習で最も多いクレームはあいさつがないことです。カルテを見ようとしてナースステーションに出入りすることがありますが、出入りの際にあいさつがないと看護師からクレームが付きます。実習生は病院の職員ではありません。職員でない者が出入りする際にあいさつするのは当然です。
わたしのSV経験からも、患者さんからのクレームより、こういったスタッフからのクレーム(特にお作法に関するクレーム)の方が多かったです。
 
ついでに、他のクレームも記載しておきます。
病院には “清潔と不潔” という概念があります。
例えば、手術室の場合。機会があれば、脳外科か整形外科の手術見学(オペ見学)ができると思います。手術室(オペ室)に入ったら、基本的に周囲のものに触れてはいけません(全て触れてはいけないと思っていてちょうどよい)。手術室の器械台(器具を置く台)には青色または緑色のドレープ(サージカルドレープ)と呼ばれる紙が敷いてあり、その上に手術器具が並べて置いてあります。それらの器具にはもちろん触れてはいけませんが、台からはみ出ているドレープにも手や身体で触れてはいけません。そこは滅菌処理された清潔区域だからです。 
pt 手術台.jpg
*器具はもちろんですが、青い紙に触れるのも厳禁です。絶対にダメです。
 
清潔区域という概念はオペ室だけではありません。ナースステーションの近くにある処理室に流し台が2つあるとします。すると、一方は清潔区域に(注5)、もう一方は不潔区域に(注6)なっていることがあります。もちろん、どっちがどっちなのか現場担当者でなければわからないこともありますが(注7)、知らずに不潔区域に患者さんが使用するスプーンを置いていったことでクレームが付いたことがありました。
病院にはローカルルールが存在します。どうすべきかわからない時にはスタッフに尋ねることです。
 
注5:清潔区域と言ってもオペ室とは違いますので滅菌処理されているわけではありませんが、器具や患者さんの食器を洗うための専用の流し台のことです。
注6患者さんの吐物など汚物を洗うための専用の流し台のこと。
注7:しっかりした職場なら、流し台に「清潔区域」と「不潔区域」が分かるような表示があります。「上用」などと書かれていることもあります。 
pt 清潔不潔.jpg
その他、ささいなことのように思えるかもしれませんが、床にペイント等で “立ち入り禁止” と書かれていたら、そこに立ち入ってはいけません。
 
学生の勉強不足についてのクレームがSVから学校の先生に付くことがありますが、これは割とよくあることです。そこは謙虚に聴きましょう。
pt 参考書.jpg
 
 
=実習は大変か=
 
見学中は立ちっ放しですから肉体的に疲れますし、慣れない環境でなおさら精神的にも疲れます。そういう面もありますが、患者さんと仲良くなっていろいろお話できたり、周囲のスタッフに優しくしてもらったりと、楽しく過ごす学生も多くいますある程度の緊張感は持っていた方がいいでしょうが、必要以上に心配しなくてもいいと思います。
 
帰宅してからもレポート作成は大変なことは大変です。
実習中は睡眠時間が極端に短い(2~3時間しか眠れない)んじゃないかと心配して、この知恵袋に質問していた人がいました。
正確に言えば、宿題の分量が多くて忙殺される(注8)というよりは、貴方なりに考えなくてはならないことが多いのです。
評価の結果、「なぜそうなるのか?」…と原因について考察します。それに基づいて治療方針を立案します。そのために教科書や文献等をいろいろ調べることになりますが、これもかなり大変です(こういう調べ物をする作業も勉強です)。
そして、参照した教科書や文献から必ずしも答えが導けるとは限らず、なぜなのか疑問が解決せずに悩みます。学生のうちは大いに悩んでもらって結構なのですが、そうやってレポートに書くべきことを考えていると時間の経過が速いものなのです。
 
注8:宿題が単なる作業を行うだけの宿題であるならば、それはSVのセンスがないか、貴方に実力がなさ過ぎるために出されたものかのどちらかでしょう。
 
また、文章を書き慣れていない人はうまく表現できずにまとまらず、どう書いていいかわからずに悩むこともあります。
あの評価(検査)が甘かった…となれば、翌日は評価を一部やり直さなければなりませんし、追加的にすべき項目も出てくるかもしれません。
 
最終週の症例報告が直前までまとまらず、症例発表の前日がほぼ徹夜作業になった学生さんがいましたが、そういう例外的にスパートをかけなければならない時以外は夜はしっかりと寝て、体調万全で実習に取り組むようにして下さい
 
なお、言うまでもありませんが、実習中のアルバイト等はほぼ100%不可能です。帰宅後に他のことをやってられるだけの時間的余裕はありませんし、夕方5時半頃に終われるとは限りません(終われないことの方が多い)。
与えられた休日(週休1.5~2日)はほぼキチンと取れます。
 
 
=アドバイス
 
高校では物理と生物のどちらを学んでおいた方がいいかとか、入学前に予めどんな勉強をしておいた方がいいか等、質問をされる人がたまにいます。それもいいのですが、それよりも強いて言えば、調べ物を面倒臭がらずにすることに慣れておくこと作文の練習ぐらいはしておいて損はないと思います。調べ物をする機会は多いですし、実習に行けばレポートもあり、なおさら調べ物の機会や書く機会が増えます。
 
わからないからと自分ではロクに調べもせずに知恵袋などに質問する人がいますが、そういう人はダメです。ある程度のことは自分で調べるくせを付けておきましょう自分なりに調べて、自分なりの答えを用意してから質問するようにしましょう
 
AO入試の作文のことで知恵袋に質問する人もいますが、良い文を書くためには悪い文をたくさん書くどんどん書いてみる…これが王道です。書いた作文を添削して下さいと知恵袋に投稿すると酷評が付くことがよくありますが、取り敢えず凹まずに書く姿勢は大切です。少なくとも、最初から全部書いて下さいなどと丸投げする人よりは100倍マシです書かないと書けるようにはなりません
 
最後に現役の学生さんたちも含めてコメント。
長期実習でその病院のPTや職員さんから、「うちの病院に来ないか」と就職の勧誘をされることがあるかもしれません。昔PTが不足していた頃はこういう話はよくあったことで、実習先に就職するケースはよく聞かれました。
今でもPTを欲しがっている病院は当然ながらあるわけで、貴方に対する印象が良いと、こういう就職のお誘いを受けることはあるかもしれません。印象を良くしておいて、実習をがんばりましょう。
 
あと、コミュニケーション能力は非常に大切です。就職試験で落ちる人にコミュニケーション能力の低い人が多い…というコメントをよく聞きます。
 
それでは、健康管理に注意しつつ貴方の実習が有意義な実習になることを祈ります。
 
 
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